肝のう胞
肝のう胞とは
肝のう胞とは、肝臓にできる水成分などを含んだ袋状のできものです。基本的には自覚症状は無く、健康診断で行った腹部超音波検査などで偶然発見されることが多いです。
肝のう胞の原因
生まれつき(先天性)のものがほとんどです。その他の原因として、外傷によるもの、炎症によるもの、寄生虫によるもの、腫瘍などがあります。
肝のう胞の症状
基本的には数mm〜数cmの大きさがほとんどであり、症状がでることはほとんどありません。しかし、中には10cmを超えるような大きなのう胞の場合には、みぞおちから右脇腹にかけての痛みや不快感が生じることがあります。稀ですが、細菌感染を起こして発熱や激しい腹痛が生じたり、胆汁の流れを妨げて、黄疸(皮膚や目が黄色くなること)や肝機能異常をきたすこともあります。
肝のう胞の治療
自覚症状が無い場合がほとんどであり、無症状であれば治療の必要はありません。
しかし徐々に大きくなることもあるので、1年に1回程度の定期的な腹部超音波検査が推奨されます。
サイズが大きく、症状を来す場合は、のう胞内の液体を抜くなどの処置を行うことがあります。腫瘍が疑わしい場合は、CTやMRIなどによる精密検査を行うことがあります。治療や精密検査が必要な場合は、対応可能な医療機関をご紹介いたします。